東洋医療学科/東洋医療鍼灸学科 2019/07/09
校友会研修 ~美容鍼の最新治療~
7/7(日)校友会の主催で研修会を開催いたしました。
今回は堀口三恵子先生を東京よりお招きして、美容鍼の最新治療について、ご講義と実技の指導を賜りました。
美容鍼と言えば顔に鍼を刺すだけ、と思われている方も多いかと思います。
実は私もそうでした(^^;;
例えば、
真っ直ぐ、正面に顔を向けているつもりでも、実は顔が左右のどちらかに傾いている方がおられます。
そんな場合、傾いている方の肩関節の位置を、正しい位置に戻すだけで、顔が真っ直ぐ正面に向くことが出来ます。
また股関節の外旋の度合いが、顔面の正中から下角までの距離(顔の幅)に比例していて、
股関節の外旋の度合いを操体法によって小さくすることにより、小顔にすることが出来ます。
不思議ですね。
これら肩関節や股関節に対しては、操体法を用いますが、鍼ではどうでしょう。
前脛骨筋や腓骨筋に鍼を刺したまま(深さは3~4㎜)、足関節の底屈、背屈の自動運動をほんの数回行うだけで、下垂した顔面が引き上がりました。これは筋膜反射を利用した治療法です。
また眉毛の下にある筋肉、前頭筋に鍼を刺すと、みるみる目の位置が上がっていきます。
実技指導は驚きの連続でした。
顔のむくみやシワを取るだけが美容鍼ではない、
というのが堀口三恵子先生の持論で、
操体法によって身体の歪みを矯正し、
筋膜反射を利用して上肢・下肢に鍼をうつことにより顔のバランスを整え、
顔面への刺鍼でむくみが解消され、シワが消えたりします。
鍼でこんな事まで出来るんだよ、ということを堀口三恵子先生は丁寧に教えて下さいました。
鍼の使い方、用途はまだまだこんなに拡がるのだということを痛感した一日でした。
堀口三恵子先生、ありがとうございましたm(__)m
東洋医療学科 宮井健二