1999年/柔道整復学科卒業
柔道整復師
バランス整骨院・鍼灸マッサージ院 開業
中学校でバスケットボールを始めたのですが、ある時、膝と腰を痛めてしまい、体育の授業にも出られないほど状態が悪くなりました。大学病院など4ヵ所で診てもらったのですが、いずれも「椎間板ヘルニア」と診断され、手術が必要だと言われました。でも当時14歳の私にとって、さすがに手術は怖かったんです。それで、整体やカイロプラクティクで評判の良い治療院を紹介してもらい、治療に通い続けたところ、うれしいことにバスケができるまでに回復。3年生の夏の大会には出場することができました。1年もの間、大好きなバスケも体育の授業もできない日々を過ごした私にとって、「治療によって好きなことができるようになった」という経験は非常に大きいものでした。そして、高校卒業後は鍼灸師になるべく、関西鍼灸短期大学(現・関西医療大学)へと進学。そこではり師・きゅう師の資格を取得したのですが、慢性的な症状を改善する鍼灸治療に対し、けがなどの急性的な症状にも対処できる柔道整復の技術も身に付けたいと思ったんです。
そこで今度は系列の関西医療学園専門学校へ入学し、柔道整復師の資格取得に向けた勉強を始めました。専門学校では、運動学・解剖学に基づいた先進的な治療を提唱していた先生や、毎日のように一緒に治療の練習をした友人など、貴重な出会いがいくつもありました。自分から積極的にアプローチすれば、いくらでも学ぶことができる環境でしたね。
専門学校卒業後、早々に開業しようと考えていたのですが、縁あって治療院を運営する会社に就職。心斎橋に新しく開設する院の院長として入社したんです。それまで治療のことは学んできましたが、会社組織の中でひとつの事業を運営するというのは初めてのことだったため、良い勉強になりました。ここでは4年間お世話になり、全店舗の運営責任者という立場も経験することができました。そして2005年にいよいよ独立。心と体、仕事とプライベートなど、様々なバランスを整えることで人生を豊かにして欲しい、という思いを込めて「バランス整骨院・鍼灸マッサージ院」と名付けました。開院以来、多くの患者様と接してきましたが、治療をする上での柱となる考えは「患者様がやりたいことを思いっきりできるようにサポートする」ということです。これは、中学生の時にヘルニアで一時期バスケットボールができなかった私が、治療によって再びコートに立つ喜びを味わえたことが礎になっています。誰でも生きている間に成し遂げたいことや、なりたい姿というものがありますが、それを達成できる喜びを多くの人に味わって欲しい。たとえ達成できなくても、チャレンジできる状態にはしてあげたいと思っています。誰でも将来への希望が持てるだけで気持ちは前向きになりますからね。
また、治療院を経営する上で心がけているのは、患者様の満足はもちろん、勤務するスタッフの満足、そして健全な経営に基づく会社の満足をすべて満たす、ということです。スタッフが仕事にやりがいを感じること、また会社がしっかりと存続するだけの利益を確保することが、患者様の満足につながると考えています。この3つの満足度を高めることが日々の目標ですね。それが「健康サポートの達人になる」ということだと思います。
現在、子どもは3人。天気の良い日は公園や広場で子どもたちとサッカーやバスケットボールをして遊びます。
食べることが好きなので、おいしいお店の情報を聞きつけては、家族やスタッフと一緒に食べにいきます。
症状や場所によっては、手の治療よりもはるかに高い治療効果を生むことがあります。
患者様に本当に元気になっていただくために、治療だけでなく運動指導や習慣改善にも取り組んでいます。