2010年/柔道整復学科卒業
柔道整復師
病院 就職
高校時代はテニス部に所属していたのですが、練習中に激しい腰の痛みに襲われ、約1ヵ月間は寝返りもできないほどの激痛のために、ほぼ寝たきりの生活になりました。その時にスポーツ整形や鍼灸整骨院の先生方にお世話になりました。このことがきっかけで、柔道整復師という仕事があることを知って、興味を持つようになったんです。ただ、この時は企業に勤めたいという気持ちもあったので、卒業後は自動車メーカーへの就職を選びました。数年間勤務しましたが、自分の中で再び「医療の道に進みたい」という思いが強くなってきました。そこで、高校の時に興味を持った柔道整復師の資格を20代の間に取得したいと考え、一念発起し関西医療学園専門学校への入学を決意。まったく違う業界から医療の道に入ったので、最初の1年間は用語や知識を覚えることに苦労しました。講義でわからない部分は、先生や先輩に聞きながら理解するようにしました。特に親身に教えていただいた先輩がいたのですが、その方とは現在でも交流が続いています。主にお互いの仕事について話をしますが、今でも良い刺激になっています。卒業後も交流できる仲間と出会えたことは自分にとって大きな財産だと思っていますし、この学校を選んで本当に良かったと実感しています。
現在、私は病院で勤務しています。柔道整復師として午前中は外来の方の診療を担当し、午後は入院している患者様のリハビリを中心に担当しています。今の病院に入って3年目になりますが、毎日が勉強です。実際の現場では、専門学校で学んだことが生かされていると感じる場面も多くあります。包帯の巻き方やテーピングなど、基本的なことはもちろんですが、授業中に先生が言ってくださった、ちょっとしたアドバイスが仕事で役立ったことも多々ありました。現場では即座に対応する力が求められるので、授業の中で基礎をしっかり身に付けることができたのは良かったと思います。現在は、先輩方に色々と教えていただきながら、患者様が少しでも早く回復できるようなリハビリをできるように努めています。また、患者様がどのような希望を持って治療に通っているのか、しっかり話を聞くように心がけています。例えば、腕を骨折した患者様であれば料理ができるようになりたいとか、車椅子の患者様の場合は旅行ができるようになりたいとか、患者様によって目標は様々。治れば良いという考えだけではなく、患者様が抱いている目標を一緒に達成しようという気持ちも大切です。毎日のリハビリを通して、患者様が徐々に回復する姿を見るのはうれしいですし、やりがいを感じますね。
実際に病院で働いていると、「医療=チーム」であることを強く感じます。1人の患者様の治療には、医師や看護師、薬剤師と様々な方が関わります。私はリハビリを担当する柔道整復師として、患者様がベストな状態になるための最善のリハビリを他の担当の方と話し合いながら進めていきます。チームとして携わることには達成感もあります。今後は、その経験をより多く積んで、患者様の体と心に負担の少ない治療方法を確立していけるようになりたいですね。
仲間と島根県や兵庫県、信州地方を中心にスノーボードやスキーへ。最近はあまり行けていないですが、大切なリフレッシュですね。
中学時代から続けているギターとドラム。現在もバンドを組んでいて、ライブをすることも。
施術でよく使う打腱器と角度計。これで患者様の身体に異常がないかを調べます。
けがの部分を固定しながら包帯を巻く施術には、専門学校での実技の授業が役に立っています。