2013年/理学療法学科卒業
理学療法士
医療法人宝生会 PL病院 勤務
元々、人と関わり、人の役に立つ仕事がしたいという思いがあり、漠然と教師になりたいと考えていました。でも、高校3年生の進路を決める時期になって、「もっとしたいことがあるんじゃないか?」と改めて悩んでいたんです。ちょうどその頃に祖母が倒れたり、友人がけがをしたりして、それをきっかけにして、理学療法士という職業を知りました。この仕事なら患者様の人生に深く関わることができると思ったのが、医療の道を志したきっかけです。また当時、自分なりにこの職業について考え、治療には様々な選択肢があり、100%の答えが見つからないものだからこそ、深く追求できるし、やりがいを持てそうだと感じました。実際始めてみると勉強することが多過ぎて、びっくりしましたけど(笑)。
関西医療学園専門学校へ進学した決め手は、母の勧めです。その数年前に、従兄弟が医療系への進学を考えていた際、母が一緒に関西医療学園専門学校を見学していました。その時案内してくれた先生の印象が良かったそうで、私も勧められたんです。もちろん自分でも情報を集めて、実習地が充実していることや臨床実習が3期間あって、在学中に多くを学べることにも魅力を感じて、進学を決めました。
学校で得た一番の財産は友人です。少人数制のクラスで、3年間ずっと一緒に学びました。初めてのことを悩みながら、支え合って勉強や実習をしてきた友人達とは、自然と絆が深まりましたね。
現在、PL病院に勤務していますが、実習地もここでした。入学時からお世話になっていた担任の先生が勤めていた病院で、ずっと興味を持っていました。実習で学んだのは疾患を診るだけでなく、患者様を見ることが大切だということ。患者様は頑張り過ぎることもあります。「まだできる」と言っていても、実は無理をしていたりもします。きちんと関係が築けていないと、言葉だけでは本当の気持ちや状態がわからないんです。だから患者様を見て状態を察したり、隠さず本音を言っていただく努力が必要です。そのためには、治療の合間に患者様が笑顔になるような会話をするなど、技術以外にも大切なことがあると気付かされました。実習中は挫折しそうにもなったことも。しかし、それ以上に学ぶことが多く、ここで働きたいという意志が固まりました。
仕事を始めて3年経ちますが、初めて対応する患者様はいまだに緊張します。でも、「この患者様はどんな人かな?」と探りながら、少しずつ関係を作っていくのは楽しいです。病棟にいる時よりも、リハビリ時の方が患者様の顔が明るくなるようなリハビリをめざしています。また、自宅での介助をアドバイスする機会があるため、ご家族との関係も大切です。退院後に患者様だけでなく、ご家族の方から感謝の言葉や手紙をいただくと、この仕事をして良かったと幸せな気分になりますね。
20年目の先輩でも「こんなケースは初めて」と悩むこともあるくらい、患者様の疾患や個性は一人ひとり違っています。まさに高校生の頃にイメージした通り、決まった答えがない仕事。だから頑張れるし、一生携わりたいと思っています。患者様は私よりも人生の先輩ばかりで、お話をしていると学ぶことが多いのも、この仕事が好きな理由です。私にとって理学療法士は、人生を豊かにするための大切な仕事になっています。
週末は美味しいお店を探して、友人と食事を楽しんでいます。学校時代の友達とは、仕事の話もして様々な刺激を受けています。
友人と1年かけて計画をたて、毎年旅行しています。職員旅行にも積極的に参加しています。
先輩から学んだことをメモ帳に書き込んで、肌身離さず持っています。