2011年/東洋医療学科卒業
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師
鍼灸整骨院 就職
10歳の頃から少林寺拳法を習っていて、自分がけがをした時などは、鍼灸師の先生や接骨院の先生にお世話になっていました。特に大会前などは、痛みに加えて「この痛みのせいで力を発揮できなかったらどうしよう」というプレッシャーに襲われるんです。そんな時、痛みを取り除いてくれる先生には、本当に支えていただきました。その経験から、ぼんやりとですが「私もこんなことができる人間になりたい」と感じていました。大学でも少林寺拳法に打ち込み、19歳の時には世界大会優勝という喜びも経験しました。
短大卒業後は、色々勉強したのだから学んだことを生かしてみたいと考え、不動産鑑定の会社へ就職。幼い頃から通っている道場で、子どもたちに少林寺拳法を教えながらOL時代を過ごしました。私は事務職で、資格を持っている専門職の先生方をサポートする仕事だったのですが、専門職の皆さんは仕事に対する意識が非常に強く、その姿を見て「私も誇りに思える仕事をしたい」と考えるようになり、改めて鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の道へ進もうという意思が固まりました。それで3年目を迎えた頃に仕事を辞めようと思い、道場の師匠に相談したのですが、「3年目は誰もが辞めたくなる時期だから、もう1年頑張って、それでも意思が変わらないなら、その道に進めば良い」との言葉をいただきました。その言葉を胸に仕事を続け、1年後に退職。鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師への道を志しました。学校は色々と探しましたが、関西医療学園専門学校のパンフレットの表紙を開けた時、「社会に役立つ道に生きぬく奉仕の精神」という言葉が目に飛び込んできました。私はそれまで、自分がしてもらったことや支えてもらったことを恩返しできる人間になりたいと思っていたので、この言葉に感銘を受けて入学を決めました。
学生生活はとても充実していて、クラス全員でクリスマスパーティを開くなど、楽しい思い出がたくさんあります。もちろん勉強や実技も皆で励まし合って努力しました。先生方が親身になってくれて、成績が伸びず落ち込んでいると声を掛けてくれたり、試験前日まで資料を集めてくれたり。生徒としっかり向き合ってくれる学校の方針に支えられた3年間でした。結果的に、私たちのクラスは、「はり師」「きゅう師」「あん摩マッサージ指圧師」の試験に全員が合格したんですよ。
卒業後、職場の先輩だった今の院長先生が独立されるという時に声を掛けていただき、一緒にお仕事することになりました。痛みや関節のこわばりのため運動不足になり、体力が低下して家にこもりがちだった患者様が、施術を受けていただいているうちに症状が改善して、買い物や散歩をするまでに回復して意欲を出してもらえるようになり、ご家族の方からも喜びの声をいただき、本当に感激しました。一日中家にこもって過ごすよりも、「よし、今日は○○しよう」と目的を持って行動できるようになると、患者様の生活も明るくなります。それを支えている、ということが何よりのやりがいで、本当に毎日が充実しています。
6人の甥と姪と遊ぶことが最高の癒しですね。海遊館での一枚。甥と姪の楽しそうな顔を見るだけで、幸せな気持ちになります。
勤務先の治療室です。ここでたくさんの患者様とふれあい、治療家としてのやりがいを日々感じています。
仕事から帰って来た時やお風呂などでよく使っています。顔や頭のマッサージをして、疲れを取っていますね。
学校の近くにあった居酒屋さんのお母さんからもらったんです。学生時代、皆とよく通っていて、思い出が詰まっています。