2014年/東洋医療鍼灸学科卒業
鍼灸師
鍼灸さくら堂 開業
両親と兄が病気がちだったことから、幼いながらに健康について考えることが多い子ども時代でした。それがいつしか人を癒す仕事がしたいという思いに変わり、カイロプラクティックの専門学校に進学。ただ、そこは1年間で資格が取得できる学校だったのですが、その反面として、1年の勉強だけで人の体に触ることが少し怖いと感じて、まずは、様々な職場で経験を積むことから始めたんです。美容鍼灸、整骨院のほか透析クリニックで看護助手などを経験。関西医療学園専門学校に入学してからも、様々な仕事を経験しました。アロマサロンで働いている時は、アロマセラピストの資格も取得。仕事も本当に楽しくて、これこそ天職だと思っていました。でも、あくまで民間資格だったことと、「癒すだけでなく治療がしたい」という思いが芽生えてきたこともあり、何かできることはないかと考えていました。そこで出合ったのが、鍼灸師という仕事です。私は薬を飲むのが嫌いで、体全体のバランスを整え、自然治癒力を高めて健康に導くという東洋医学の考え方にとても共感しました。
関西医療学園専門学校への入学を決めた理由は、とにかく評判が良かったから。働いていた整骨院に関西医療学園専門学校出身の先生がいて、卒業生から学校のことについて生の声が聞けたのも、大きな決め手の一つです。実際入学しても信頼できる先生ばかりで、授業の内容もわかりやすく、国家資格が取得できるように、しっかり指導してくれました。日中働きながら夜間の授業に通う生活は大変でしたが、好きで選んだ勉強だったので、とても有意義な3年間でしたね。
卒業後、すぐに自分の鍼灸院を開業しました。これは入学前から計画していたことです。それまでいくつもの職場で働いた経験から、患者様への声かけの仕方や掃除などの衛生環境など、「もっとこうしたらいいのになあ」と思うことがたくさんありました。いろいろな経験を経て、技術も含め鍼灸院としての在り方やビジョンが見えていたこともあり、職場で意見を出して実現しようと努力もしましたが、それでも限界を感じてしまいまして。それなら最初から自分で作ってしまおうと一念発起したんです。
国家資格取得に向けて学ぶ中で、思いを共有できる同級生と出会い、ふたりで共同開業することになりました。3月に卒業して、4月には開業というハードスケジュール。しかも、専門業者を入れずに何から何まで手作り。低予算なので、例えば壁紙は自分達で貼りました。院のコンセプトは『心を笑顔にする鍼灸治療』。心と体は深く関係していて、体の不調は心に表れるし、心の不調も体に表れます。だから、心身ともに自然治癒力を高める治療を提供しています。私は鍼灸治療、美容鍼、そして大好きなアロマを応用した施術の担当です。開業後1年目は大変でしたが、年を経るごとに私たちの治療に共感していただける患者様が増えてきました。自分が学んだこと、信じたことを表現し、患者様に共感していただけるのはとても幸せなことです。患者様の願いに応えるため、まだまだ勉強は欠かせませんが、開業してすごく良かったと実感しています。
東洋医学の思想に関連して、四柱推命と易学の勉強もしています。
東洋医学と考え方が似ているタイの伝統医療も学んでいます。マッサージ、ストレッチのほか、木槌を使った施術もあります。
施術では通常のアロマだけでなく、陰陽五行の考えに基づいたアロマオイルも取り入れています。
ダイエットや体質改善に効果がある米ぬか酵素風呂にハマっています。